美味しい野菜に出会えなくなる日も遠くない気がする。
おいしいとはなんでしょう。
私は炭水化物が好きです。
最近になって特に美味しいと感じるように思ったのはお米ですね。
これまでは、食べれればなんでもいいと食に対してこだわりのない私でしたが、味覚が敏感な子供ができてから、どのお米なら満足なの!子供が美味しいと思う味はなんなのか・・・と美味しさの追求が始まりました。
そして、美味しさを追求する過程で、今まで気がつかなかった味の違いや食感、炊きあがりの匂い、色つやの変化が楽しくなって最近ではおにぎりは白米のままか味噌をつけて食べるのがブームになりました。
何もしなくても食材は美味しい。
そんなことを考えさせてくれる時間でした。
お米の美味しさと出会いと同時に麹を知り、甘酒に魅了されていきました。
私たちが口の中で行う分解活動がこんな身近にあったなんて・・・
炭水化物そのまま食べるより効率的じゃないか!
いいことづくしだ。
そう。ここでもお米は関係している。
色々な米麹を購入して甘酒を作ってみると、地域によって味が異なり、それぞれお米の美味しさが違うのと同じことなのかな、とまた好みの米麹を探す楽しみが増えた。
最近では購入することでは事足りず作ることにも夢中になっている。
私はお米に出会い、米麹にであい、麹菌を知った。
日本人なのにいまさら・・・と少しのショックを感じたが、出会えてよかったとホッとした。なにより、麹菌が繁殖する生命活動の美しさに出会えたことが嬉しい。
そんな可愛い微生物を観察していると、微生物は私たちの身の回りにたっくさん生息していて、暮らしを支えていることを知った。しかし、同時に微生物は薬や化学物質によって住めない環境になっていることも考えさせられた。
農薬を散布された土の中には微生物は生息することができず、化学肥料頼り。
微生物が栄養や野菜のうまみ・甘みを生み出していたのだ。
そのほかにも果物にも農薬が付着して酵母菌が発生しない。
玄米は発芽しない。
自然では考えられない事が増えているという現実に驚かされる。
私たちの暮らしは自然界との共存によって成長してきたはずなのにどうしてだろう。
なぜ私たちは価格だけをみて食物を選んでいるのだろう。
生産者の思いや自然的な美しさを感じられるためにはどうしたらいいのだろう。
そんな思いから、私もゼロから野菜を作ってみたいと考えている。