一汁一菜でよいという提案を受け入れて。
仕事・育児・家事と時間に追われギブアップ!と宣言しそうになった時に出会えた本。
結婚当時、食事はできるだけご飯、味噌汁、メイン、副菜は欲しいとリクエストがあったので子供が生まれてからも続けようと努力はしたけれど、すべてをこなすには私にも限界がある。
「できません」と宣言するものの、夫からは「今日はこれだけ?」と冷たい言葉がつきささる。
きっと悪気はないのだろう。
でもなぜか、妻として失格の様な気持にさせられる。
周りはすべてこなせていて、私の要領が悪いのだろう。と自己嫌悪に陥った。
そんな時、“忙しいんだから一汁一菜でもいいんだよ”という本の言葉に救われた。
“料理を作ると言うだけで家族のことを愛している”
なぜだろう。不思議と肩の力が抜けた気がした。
これまで慌てて作った中途半端な料理に自分自身があきれ、どうしたものかと悩ませていた私はスッキリと考え方を切り替えて、一汁一菜の提案を受け入れた。
全力でお米と味噌汁を作り、麹で漬けた野菜を食べる。
そうすることにより、時間に余裕ができ、子供ともイライラせずに向き合える。
私は重要なことを間違えていたのかもしれない。
家庭料理は完璧じゃなくてもいい。食卓を囲んで楽しむということが一番なのかもしれない。
夫からの批判をはねのけて、これからも私なりの精いっぱいの一汁一菜を作っていこう。