見えていた?感じていた?考えた?想像した?
周りが見えていると思っていたけど違ったね。
私が見えていたのは他人の目。
正しいことか、正解か。
そんなことばかり気にしていたのかも。
私の目の前には常に挑戦者がいた。
挑戦者はいろいろな失敗をして前に進んでいくけれど、そんな姿を見ていた私はラクして前に進んできた。
お化け屋敷で目の前でお化けに驚く光景とかみていたら怖さも半減するよね?
わざわざ苦労しようなんて考えなかったんだね。
まねごとばっかりでわからない事は誰かに頼って生きてきた。
挑戦者のまねごとで生きているのにときどき自分の意思で進路を決めるから自分の人生を生きているように思うけど違うよね。
ただ生きることで時間を過ごしていただけ。意思が含まれているような勘違い。
そんな生き方で将来何がやりたいかなんて考えられるはずもないよね。
でもね、そんな人生も日本の文化と微生物のおかげでガラッと変わった。
米麹、味噌、醤油、日本酒、みりん、お酢・・・
色々な調味料が出来上がる過程が美しいと感じたの。
自然と共存をしながら試行錯誤を繰り返して完成した麹。麹を活かして少ない材料で味噌や醤油の調味料を作りだしたこと。
それが現在まで続いていること。微生物の力を活かして加工方法まで確立したこと。
自然が身近にあることで動物や自然に感謝することを忘れない心。
そんな暮らしが心の豊かさを成長させていったのかとワクワクさせられた。
それは調味料だけに限らない。
野菜や果物が生産される過程、料理道具の進化、米の品種改良私たちの身近にあるものは何百年何千年と積み重ねられたものが今に至っている。
気づきあげた智慧をつなげていくことが神秘的に感じて「私も何かしなくちゃ」そんな気分にさせられた。
大事なことは人からだけじゃない。自然と触れ合うことでわかることもあるんだよ。
もっと周りをみよう。
どんな発見があるかな?どんな生物が生きているかな。
もっと感じよう。
今日はどんな天気だろう。風だろう。どんな匂いがする?
もっと考えよう。
他の生き物はどんな暮らしが気持ちいいのかな?その行動は周りにどんな影響を与えるのかな?
もっと想像しよう。
子の調味料を合わせたらどんな味になるかな。どんな組み合わせがいいかな?
どんな表情をするかな?
私に考える楽しさを教えてくれたのは微生物。
台所に立つことで調理器具、調味料に触れて考える楽しさを教えてくれた。
なぜそうしたいのか。なぜそう考えるのか。
煮詰めていくことで私は自分らしく生きるということに近付いている。